【車両管理アプリ】エクセルの管理台帳から卒業する!無料で始めるスマホアプリを解説

会社で保有する⾞両の台数が増えると、車検の日程やメンテナンスの情報を、エクセルで作成した台帳への記帳だけでは期日を忘れてしまいがちです。さらに車両を5台以上保有する場合は、法令に基づいた運転日報の作成なども必要となるため、管理業務はより煩雑化します。
その悩みを解決するために、多くの企業では⾞両管理システムを導⼊しているのですが、初めて導入する際は「車両への専用端末の取り付け」や「まとまった初期費用の支払い」などの障壁もあります。
この記事ではは専用端末を使わず、初期費用も無料で始められる車両管理アプリを紹介していきます。

目次

⾞両管理アプリとは

車両管理アプリとは

車両管理アプリとは、車両管理システム導入時に車両に搭載する車載器を、車両管理アプリがインストールされたスマートフォンを使い、車両管理を行うシステムです。
車両管理アプリ以外で車両に搭載される車載器は、ODBⅡポートやシガーソケットに専用のデバイスを差し込むタイプなどがあり、取得した走行ルートや車両情報は、一方的に管理者に送信するだけの機能がほとんどです。
最新の車両管理アプリでは、ドライバーも車両に搭載する車載器のスマートフォンの画面上で、情報を閲覧する事や操作が可能になり、車両情報の確認などは管理者に確認しなくても、スマートフォンの画面上で確認する事も可能です。

⾞両管理アプリとその他の車載器比較

車両管理アプリと車両管理アプリ以外の車載器との違いは、画面が使える機能が増えるだけではありません。
逆に画面操作が出来ない車載器の方がドライバーの操作ミスがなく、現場が混乱する事が無い場合もあります。
もちろん搭載する車載器により設置作業の違いや、初期費用なども差が出てきます。
この項目では⾞両管理アプリと車両管理アプリ以外の車載器を比較していきます。

スマホアプリ型デジタコなどの車載器
車両管理アプリ その他の車載器
車両に搭載する車載器
車両管理アプリがインストールされたスマートフォン。端末の用意とネットの契約が必要です。ODBⅡポート差し込み型、シガーソケット差し込み型、デジタコ(デジタルタコメーター)、カーナビ型、ドライブレコーダー型
車載器費用
自社で用意するスマートフォンで対応可能なので、車載器の購入やレンタルは不要です。サービス各社で違いはありますが、専用の車載器を購入、レンタルする必要が生じます。ドライブレコーダーの機能も持たせたりなどは、車載器が限定されるので確認が必要です。
車載器設置作業
専用のアプリをインストールしたスマートフォンを車両に設置するだけです。シガーソケット差し込み型などは、専用の車載器を差し込むだけで完了しますが、カーナビ型などは車載器などの取り換えや設置を業者に依頼する必要があります。
メリット
車載器の購入やレンタルの必要がないので、無料お試し期間や初期費用が無料の場合もあります。車載器の設置を業者に依頼する必要もありません。スマホの画面操作に疎いドライバーでも車載器を車両へ設置するだけなので、何らかの操作をする必要がありません。
デメリット
ドライバーの画面操作ミスによるトラブルで、現場が混乱する場合があります。導入時は操作のレクチャーが必要です。スマホアプリ型とカーナビ型の車載器以外では画面を使った機能を使ったり、リアルタイムな情報を画面に表示できません。

車両管理をアプリで行うメリットとデメリット

メリットとデメリット

車両管理をエクセルで作成された台帳で行っていた業務から、車両管理システムの導入で業務が一元管理できるのは大きな効率化が図れます。ではスマホアプリで行う車両管理とは、どんなメリットがあるのか。メリットばかりではなく本当にデメリットは存在しないのかと、初めて車両管理システムを導入する時は不安に感じるかと思います。そこで、車両管理システム導入時の、車載器をアプリで導入するメリットとデメリットを紹介します。

メリット

管理者
車両の管理情報を、担当者やドライバーから問い合わせがあった場合でも、各個人がスマホの画面から直接確認できるので、その都度伝える必要もなく伝達の手間が省ける。
ドライバー
運転日報などの書類作成も、スマホの画面から操作するだけで提出できるので、帰社後の時間短縮に繋がる。

デメリット

管理者
ドライバーの画面操作ミスで管理情報に修正が入った場合や、イレギュラーな事態が起きた場合など、車両管理システムの操作に慣れるまでは、対応に手間取る場合がある。
ドライバー
使い慣れないシステムの導入で画面操作を覚えるのに手間がかかり、使いこなせるまで便利さの実感が得られない。

⾞両管理アプリで可能になった機能

⾞両管理アプリで可能になった機能

車両に搭載する車載器は車両管理アプリを選択する事により、ドライバーと管理者間で画面を使ったリアルタイムな情報の送受信か可能になりました。
車両管理システムは単なる期日管理を行う管理業務だけではなく、動態管理や配車管理までも行うことができます。
その車両管理アプリで実現可能になった画面を使う便利な機能の一部を紹介します。

※下記の機能と名称は提供されるサービスにより異なります。

車両管理アプリで便利になった機能

期日情報

メンテナンスの時期や車検の期日などを、管理者だけでなくドライバーの画面からも閲覧可能です。

運転日報作成

会社に帰ってから作成していた運転日報作成業務も、スマホのアプリから自動で作成され提出できます。

車両予約

営業車などは、運転者が使う車両を事前にスマホの画面上で予約や変更ができるので、車両を使いたい時に空車がないなどのミスは起きません。

車両収支

車両単位で車両経費を算出して採算に合わせたルートを導き出し、そのルートをドライバーの画面へそのまま送信できます。

トラブル支援

事故やトラブルの時の、対応マニュアルや緊急連絡先情報などの情報を、ドライバーに対しサポートします。

車両管理以外の便利な機能

現在地共有

自分の車両位置だけでなく、他の車両の位置も把握できるので、チームで行う業務を遂行できます。

メッセージ機能

電話連絡で行っていた急な確認や報告作業も、メッセージ機能で画面に情報を表示できます。

進捗管理

スマホアプリの操作だけで、案件ごとの完了報告ができます。

エリア通知

指定したエリアに車両が入ると、自動で管理者に通知する事で車両の稼働を確認できます。

車両管理アプリおすすめ4選

SmartDrive Fleet
SmartDrive Fleet
洗練されたUIデザインはTI機器の操作が苦手な方にも直感的に作業できると好評です。ユーザーからの声を反映して毎週アップデートを行い使いやすさを追及してます。サポート体制も経験豊富なスタッフがしっかりと支援してくれます。自分の走行履歴を基に安全運転技術をスコア化しドライバーもスマホアプリから確認出来ます。
https://smartdrive-fleet.jp/
くるまぷり
くるまぷり
クラウド型車両管理システム「KIBACO」と「くるまぷり」のスマホアプリを連携して使います。管理画面とスマホアプリは初めて使うユーザーにも親しみやすいデザインで使いやすい印象です。車検証の文字入力は車検証に掲載されるQRコードを読み込む事により、自動でデータが反映されます。車両の登録されたデータはアラート機能で知らせてくれるので業務の処理忘れが無くなります。車両5台まで永久無料のフリープランもあり、管理できる内容は「保険の割引支援管理、保険証券管理、事故進捗管理、車両管理台帳、リース契約台帳、メンテナンス台帳」となります。
https://kurumappli.jp/
ODIN 動態管理
ODIN 動態管理
動態管理向きのサービス提供ですが、車両管理機能も充実してます。
車載器はスマホアプリでの提供なので、車両管理もGPS情報をつかった詳細なデータをリアルタイムに取得可能です。ドライバーも車両情報をスマートフォンの画面から確認もできます。導入実績も2,300社以上あり信頼のおけるサービスです。

対応車載器:スマホアプリ
https://doutaikanri.com/
Cariot
Cariot
車検切れ、リースアップ、保険の更新などを期日前にアラートで通知してくれるので、処理忘れのミスを防げます。
登録できる車両情報は車両の車種や全長など400項目設定可能です。
システムの管理画面は、社内にいなくてもIDとパスワードでログイン出来るのでテレワークにも最適です。

対応車載器:シガーソケット、ドライブレコーダー、スマホアプリ
https://www.cariot.jp/
まとめ

⾞両管理システム導⼊時は車載器の選択が必須です。選択の項目は、利用料金や車載器の設置のし易さなど自社の条件で変わりますが、そもそも車両管理システムの導入のきっかけになった、使用目的や使いたい機能で選ぶ事が、導入後に後悔しない重要な項目です。
この記事で紹介した車両管理アプリは、ドライバーの操作ミスを誘発してしまう可能性もあります。ですが、スマホの画面を使ったドライバーと管理者との間で、リアルタイムな情報交換ができる機能は、業務の効率化も十分図れます。
従来はエクセルで作成された、車両管理台帳への記帳管理から、車両管理システムを導入し、車両管理アプリを選択する事で、動態管理や配車管理の機能も備わります。
⾞両管理アプリの導入は、初期費用も無料から始められるサービスも増えてますので、さらに導入し易いサービスになりました。
車両管理アプリはメリットだけでなく、条件によりデメリットが発生する場合もあります。この記事で紹介しました、車両管理アプリを提供するサービス4選の情報を参考に、⾃社に合う⾞両管理アプリの導⼊にお役⽴て下さい。

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