動態管理システムを選ぶ3つのポイント!おすすめ機能とGPS車載器の比較

動態管理システムは車両のGPS情報を管理者が離れた場所から把握出来るシステムです。
「車両の現在地をドライバーに電話連絡しなくても把握できないか」と動態管理システム導入を検討されてる方は「車載器や他にも使える機能をもっと知りたい」と具体的に導入を計画されてるかと思います。
そこでこの記事では動態管理システムの車両に設置する車載器の比較と機能面を詳しく解説して、動態管理システムを提供するサービスを選ぶ3つのポイントをお伝えしていきます。

目次

動態管理システムとは

動態管理システムとは

動態管理システムとは、車両に設置された車載器から送信されるGPS情報を、管理者が離れた場所からリアルタイムにシステムの画面上で把握する為のシステムです。
車両のGPS情報を送信する車載器は、専用のデジタコ(デジタルタコグラフ)やOBD2ポート差し込み型、シガーソケット差し込み型などあり、機能面はカーナビ型やスマホアプリ型などの画面表示可能な車載器では、ドライバーと管理者間で情報の送受信が可能なものもあります。

動態管理システムの車載器を比較

動態管理システムの車載器

動態管理システムの車載器を選ぶ基準は、会社の環境や車両の仕様、使いたい機能に対応しているかで変わります。下記で紹介する各種車載器の比較を導入の参考にして下さい。

デジタコ(デジタルタコグラフ)設置型

GPS車載器デジタコ

車両総重量7トン以上、最大積載量4トン以上の車両に義務付けられている法定3要素「車両の速度、走行時間、走行距離」を記録する機能が主になり、GPS情報を使った動態管理で使われます。

メリット
ドライバーの専門知識が不要で簡単な操作だけで使える機種が多いです。

デメリット
車載器の設置は素人には難しく、業者などに依頼しないと設置出来ないので導入には手間と時間がかかります。

OBD2ポート差し込み型

GPS車載器OBD2

OBD2ポートとは元々は故障診断機能の接続ポートとして使われ、2008年10月以降に製造される車両には搭載が義務付けらてます。古い車両にはOBD2ポートが搭載されてなかったり、動態管理システムの車載器を設置できない古い形式のポートもあります。

メリット
ドライバーの操作は全く必要なく、車載器は見えない位置に隠れるので故意に外したり外れたりも簡単には出来ません。

デメリット
設置は専門業者に頼る必要は無いにしても、車種により車の仕組みに疎い者では設置が難しいです。

シガーソケット差し込み型

GPS車載器OBD2

スマホの充電などで電源を供給してくれるシガーソケットを利用します。
車を運転するほとんどの人がシガーソケットの位置も簡単に把握可能な場所にあり、設置は簡単です。

メリット
車載器は配線などもなくシガーソケットに差し込むだけなので、誰でも簡単に取り付け出来ます。ドライバーの操作も必要ないので細かい説明の必要もありません。

デメリット
ドライバーは画面を使った操作が出来ないので、修正されたルートの情報などを受け取る事は出来ません。

専用カーナビ設置型

GPS車載器カーナビ

カーナビで動態管理を行えるサービスは多くはありませんが、ドライバーが使う画面も大きく操作もしやすいのが特徴です。車載器であるカーナビの設置は、ほとんどの場合が専門業者に依頼する事になります。

メリット
大きなカーナビの画面に情報を表示できるので沢山の情報を一度に確認する事が出来ます。

デメリット
カーナビは専用車載器になるので機器の購入やレンタルの必要があります。設置は車種によりユニットの互換性も考慮する必要があろいます

専用ドライブレコーダー設置型

GPS車載器ドライブレコーダー

ドライブレコーダー型は本来の使用目的である車両の外や車内の映像も記録できるので、動態管理システムの車載器とドライブレコーダーを別で設置する必要がありません。
ドライブレコーダーの設置も検討している場合は二つの機器を設置しなくて済むので、お勧めの車載器です。

メリット
カメラから撮影されるリアルタイムな映像を送信可能なので、不慮の事故や天災などの状況を伝えたり記録する事も可能です。

デメリット
車内の映像も撮影可能なので、導入を反対するドライバーに対しては説明と理解を求める必要があります。

スマホアプリ型

GPS車載器スマホアプリ

動態管理システムのアプリをインストールしたスマートフォンを車内に搭載して、GPS情報などを送受信します。画面を使ったルートの確認やメッセージ機能も使えて機能は豊富です。専用の端末を購入したりレンタルする必要や、設置の手間も無いので導入は簡単です。

メリット
スマートフォンの画面が使えるのでドライバーと管理者を繋ぐ情報の送受信などの機能が備わります。

デメリット
導入には車両毎にスマートフォンの用意と通信の契約をする必要があります。
走行する場所により、電波の悪い場所ではデータを送受信出来ない場合もあります。

動態管理システムの主な機能と画面を使った便利な機能

動態管理システムの主な機能と画面を使った便利な機能

動態管理システムの機能は、画面操作が可能な車載器を選ぶ事により、ドライバーから管理者へリアルタイムな業務の進捗情報などを送信する事が可能になります。また車載器の画面から顧客情報や変更されたルートの確認も可能です。その動態管理システムの機能面を車載器の種別関係なく、よく使われる機能と、画面を使った機能に分けて紹介します。

よく使われる機能

現在位置確認
車両のリアルタイムな位置情報を離れた場所から把握できます。

運転日報
車両の速度、走行時間、走行距離など運転日報作成に必要な情報を取得し自動作成してくれます。

安全運転診断
急加速、急減速、急ハンドルを検知して数値化された情報をもとに、ドライバーへ安全運転指導ができます。

走行データ解析
蓄積された走行ルートのデータで重複ルートなど見つけ出して効率化を図ります。

画面を使った便利な機能

ステータス情報
ドライバーの画⾯から「稼働中、待機中、休憩中」などのステータスを報告する事ができます。

ルート変更確認
急な業務の変更依頼や交通状況の悪化でルート変更の指⽰があった場合でも、変更ルートを画⾯で確認できます。

メッセージ機能
電話連絡などでドライバーの運転を⽌めることなく、業務連絡のやりとりが出来ます。

タスク管理
案件完了毎に画⾯上で完了操作する事で、オペレーターも業務の進捗状況を把握できます。

動態管理システムを選ぶ3つのポイント

動態管理システムを選ぶ3つのポイント

動態管理システムを導入する時に、初期費用やランニングコストなどの料金で選ぶのは当然の事ですが、それだけでサービスを選んでしまうと必要な機能が備わってなかったり、実際ドライバーに操作して貰えなかったりなど、後から問題が出てしまっては折角のシステム導入が無駄になってしまいます。そんな事が無いように、最低限事前に確認しておくべきポイントを3つ紹介致します。

必要な機能の選定

動態管理システムで車両のリアルタイムな位置情報が知りたいと思い、導入のきっかけになった方がほとんどかと思います。他にはドライバーに電話連絡しなくても作業の進捗を知りたいなど、ドライバーの車載器で画面を操作する機能は、車載器によっては使えない場合もあります。事前に使いたい機能を確認して、対応する車載器が提供されているサービスを選ぶ必要があります。

車載器の取り付けや、取り外しを想定する

車載器はシガーソケットに差し込んで使う物から、カーナビ型など専門の業者に取り付けを依頼して設置しなければいけない物もあります。もし取り外して他の車両で使う予定があるのであれば、カーナビ型やドライブレコーダー型は不向きです。スマホ型やシガーソケットに差し込んで使う車載器が便利です。

ドライバーに車載器を操作させるのか

動態管理システムを導入する事でドライバーに操作の負担をかけたくない。と思われる方には、ODB2ポートに差し込んで動態管理を行う車載器などがお勧めです。スマホアプリ型やカーナビ型は画面操作やスマホの起動、アプリの立ち上げなどの一定の操作が必要になります。

まとめ

この記事では、動態管理システムで使用する車載器の比較と機能を紹介しました。車載器と使いたい機能の選定は、動態管理システム導入の要になりるので、しっかりと検討する必要があります。車載器と機能を理解した上で、この記事でまとめた「動態管理システムを選ぶ3つのポイント」を参考に、動態管理システムを提供するサービスを選ぶ基準としてお役立て下さい。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる